妊娠中の糖尿病

血糖は、膵臓から分泌されるインシュリンの作用で調節されています。
妊娠中は、胎盤でヒト胎盤性ラクト−ゲンというホルモンが作られます。このホルモンはインシュリンの働きを抑える作用があります。現在の日本人は食文化が変わり予備群までいれると日本の国民の6.3人に1人の割合で糖尿病になっています。それほどカロリーの高いものを食べている日本人が妊娠をするとこのホルモンの作用により血糖値の調節がうまくいかなくなり、より糖尿病になり易くなるのです。現在の食生活は美味しいものが豊富にあり、つい食べたくなるのはわかるのですが、少しだけ控えることも大切なことを理解してください。
妊娠糖尿病の診断基準が改正され、旧基準に比べて数倍患者数の増加が予想されています。またその管理方法について平成22年より全国レベルでそして大学病院でも取り 組んでいます。

日本糖尿病・妊娠学会 【糖尿病と妊娠に関するQ&A】

妊娠中の肥満

妊娠中は胎盤でステロイドホルモンが作られます。このホルモンのために脂肪が体に蓄積されます。 脂肪が腹壁に着くと分娩時に力が入らないし、膣壁に着くと産道が狭く児頭の通過障害となり難産につながるのです。